先週日曜からひいた風邪の症状がまだ癒えずに、ズルズルと1週間。今日は治る、今日こそは治ると粘って医者にも行かずにいるうちに、時間だけがあっという間に過ぎていった感じで迎えた朝日杯。
レースを考える思考能力もなく、ただただ見守るのみだった。身体の芯に力が入らず、フラフラ状態が続いてしまっていた。
それでも度し難く録画しておいたGCの最終追切を見て、サトノアレスとミスエルテの気配の良さは確かめたが、そこから先は頭が朦朧として考えられなかった。
でも、いくつか印象的だったことがある。
サトノアレスは選んで応援したが、ここしばらくG1に絡んではいなかった騎手四位洋文が、持ち前のふてぶてしい度胸を朝日杯でも臆せず発揮してくれるだろうか?勿論、ダービー2勝を想い出すまでもなく、もともと腕のあるジョッキーなのはこれまでの取材体験からしても理解はしていたが、現状では外国人騎手や地方出身のハングリーさに溢れた騎手の後塵を浴びているもどかしさは、少しばかり心配の種だった。
ミスエルテの上り33秒台の末脚は如何にも魅力的だが、フランケル産駒の2週連続制覇の可能性を思うと、2匹目のドジョウはそんなに簡単ではないのではないかとも思えた。世には出来過ぎた話は疑ってかかる方がいい場合が多い。
何故ルメールは、府中1400mの京王杯を鮮やかに勝ったモンドキャンノを捨て、ダンビュライトに乗ってくるのか?府中の1400mで通用したなら、阪神ならマイルでも大丈夫のはずなのに、敢えて騎乗馬を替えた理由が裏にあるのか?(そうした素朴な疑問に答えてくれる競馬マスコミはほとんどない)
1勝馬クリアザトラックに乗るデムーロは、自信あっての騎乗依頼なのか?
こんなことを考えていると、頭がさらにフラフラして、まだ横になりながら決戦の時を迎えたのである。
四位洋文は少しも腐ってはいなかった。いかにも四位洋文らしい騎乗で、捲り上げるように差してきた。勝ちタイムは1分35秒4と平凡だったが、それ以上にサトノアレスの将来性を見せつける勝利だったと言えよう。 私が風邪を病んで苦しんでいる間に、何と藤沢和雄厩舎が現状での2歳牝馬・牡馬のチャンプ決定戦となるG1を連覇したのである。
2着はルメールが捨ててバルザローナに乗り替わったモンドキャンノだった。順調なら来春NHKマイルCの主役はこの馬となるだろう。
3着は逃げ粘った松山弘平ポンセルヴィーソ。デイリー杯の2着馬だったが、先週の阪神JFでそのときの勝ち馬ジューヌエコールが少しも通用しなかったこともあり、私の眼は少しも向いてはいなかった。
まあこんなものさと、久々に四位洋文の好騎乗に満足して、そのまままた布団にくるまって身体を温めて静養した。
この1両日でどうしても風邪を抜く必要がある。週末には中山に行く予定だからだ。
ただ家にある風邪薬を飲むと、逆に体温が低くなってきて、より寒気を覚えるので、これはちょっと心配なのだが・・・。
こんなときには、懐具合が温まれば、一緒に全身が熱くなれるのだが、哀しいことに世の中そう都合良くはない。
まあ、何とかなるさと思うしかないか・・・。
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