(ライティング:4月5日)
居間にいると、そもそも費用を節減しようとした吹き抜けの構造からか、妙なことがある。
天井が高い故なのか、はたまた夏は温室のようになるガラス窓の故なのか、どうも独特な磁場があるようで、去年はたまたま置いたこんな花が、春から夏、秋から冬となっても花を絶やさず次々と咲き続けていたのである。
最近は、こんな花まで咲いた。
で、一度も花屋で花束などを買うことはなかった。不思議な空間となっている。
ついでに外に出ると、庭では、今日はこんな花が咲き始めていた。外も春の磁場が押し寄せているようだ。
冬は寒くて灯油代はかさむが、春となれば標高550m辺りの山暮らしは風景が一変する。
数日前の夜には、道で鹿の親子と出会ったし、タヌキなどは毎夜山道で遊んでいる。写真には取っていないが、今年もヒヨドリなどへのパンやりは続けていた。口笛を吹けば、どこやらともなくスーッと飛んできて、ピヨピヨと叫ぶように、居場所を知らせて早く頂戴とねだられる。
そして、そのときいつも思うのだ。「ああ、こんな風景に溶け込むような心の平穏は、いったい何時訪れるのか・・・」と。
まだまだ枯れた心境に成れない半人前の私である。
コメント
コメントを投稿