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へー、そうだったんだ。

10月の連休の合間、たまたま入ったコンビニで、いつもの煙草を買おうとして陳列棚を見ると、懐かしいデザインの黄緑色の箱が並んでいた。

ゴールデンバット。

1906()明治39)年9月発売というから、もう110年経っている超ロングセラーの煙草である。

思わず珍しくて、ついでに買ってしまった。20本入り260円。財布にはやさしい。しかしタール15mgニコチン10㎎で、ストロングな味わいだ。

いつもはタール1mgニコチン0.1㎎のメンソールタイプで健康に気をつけて(?)いるから、刺激的だろうなと思ったが、いやいやゴールデンバットやショートピースは、仏のジタンやゴロワーズ、独のゲルべゾルデと並ぶ銘品だと思い直して、好奇心と興味を優先したのだった。

箱を開いて、1本出そうとして、オヤっ、へーっと思わず呟いてしまった。
いつの間にか、両切りではなくフィルター付になっていたのである。少しも知らなかったので、意外な装いに驚いたのだ。

これも時代の要請、時代の流れなのだろう。

さっそく1本吸ってみると、味を楽しむよりも、コクのある煙りに頭がクラクラしただけだった。
1mgに慣れてしまった弱さに違いない。

慣れて感覚がマヒすると、何事も弱くなるのかも知れない・・・・。

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