将棋界のここしばらくの運命を決めようとする2月6日が過ぎた。
結果は、新会長に佐藤康光九段が、関西から井上慶太八段が常務理事に選出され、同時に千駄ヶ谷28士によるこれまでの常務理事解任決議案が請求され、改めて2月27日に正会員による臨時総会が開かれる運びとなった。
翌7日には、これまで公開の場所には姿を現していなかった三浦九段が将棋連盟を訪れ、晴れて記者会見を行ってこの4か月の心の内を語り、同時に同九段が特集された取材記事が、<「どうしても言いたいことがある」 三浦九段が初めて語った騒動の内幕>というタイトルでIRONNNA編集部によるネット記事として配信され、夕刻からは将棋連盟での記者会見の様子も映像で配信されもした。
深夜には、3か月も沈黙を保っていた渡辺明九段自身のブログさえも、新しく更新されもした。
三浦九段復活の進行が、2月13日の竜王戦1組の対羽生戦を前に、表向きにはいっきに加速し始めた様相である。新会長の意向が反映されたのだろう。
記者会見では、許せない相手として、K観戦記者の名が三浦九段の口から名指しで上げられもした。実は数年前に私は、神楽坂でK記者と一夜の酒席を共にしたことがある。そのときの印象では、ある種の熱情と正義感を持って、きちんと仕事をしようとする意志がみられ、私自身は後ろめたさを隠した書き手とは、少しも思えなかった。だからその後は、タイトル戦の中継などで、彼の風貌を見る度に、励んで観戦記者の道を突き進んでいるのだなと感心していたのだった。その彼が「黒幕」として名指しされるとは、意外という以外にないのだが・・・。
昨年の夏から彼に何が起こっていたのかは、部外者である私には知る由もないが、初対面の印象と今回の名指し批判との落差には、何かもどかしいショックを受けたのも事実である。
まだまだ真相を知るには、今少し慎重に事態を見守るべきなのかも知れない。
桜の咲く頃には・・という心境だ。
それにしても・・・・。
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