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7月になった


ちょっと手をこまねいていると、知らず知らずのうちに、時間だけがたちまちにして過ぎていく。

いや、とりわけ引きこもってじっとしている訳ではないのだ。いろんな雑事野暮用が重なって、それらにかまけていると、気がつけば1か月があっと言う間に過ぎている感じだ。

深夜にワールドカップも見ているし、外の小池で大量に孵化したオタマジャクシにメダカの餌を補給してやってもいるし、ここ1年程は誰もいない時間を見計らって毎日のように山道で車を追いかけさせて愛犬を運動させてもいる。犬はまさにライザップ状態で、1か月に一度の歯磨きの効用もあり、もう11歳なのにバリバリの若さを誇っている。水替えをサボってランチュウが1匹突然死してしまった体験もした。汗まみれになって車のワックスがけもしたし、東京のユニコーンSの3連単と函館スプリントSの馬連で万馬券の連続的中も果たしもした。ユニコーンSでは田中勝春エングローサーがアタマ差の3着、函館スプリントSでは四位洋文ヒルノデイバローがハナ差の2着、共に騎手の手腕に期待しての狙い馬だったので、もうひと踏ん張りしてくれていたなら夢のような完全的中が実現していたのだったが・・・。

だから何もしていない訳ではなく、いつものようにやりたいことはやって、それなりに納得もしているのだが、何せ私にとっては肝心要の「書きたい衝動」が心の内から沸き起こってこないのだ。書きたいことは山ほどある。でもだからと言って書いてどうなる。そもそも書いてぜひとも読んでもらいたいあの人が目に浮かんでくる時代なのか?と考えると、答えがないのである・・・。

甘えなのかも知れない。おそらく甘えなのだろう。もし他者からそう指摘されたなら、そっと頷くだけだ。

がしかし、今月の下旬と来月の末までに、私自身のこれまでの生き方のけじめをつける2つの個人的な命題が、どうやら決着する流れもある。おそらくその瞬間から、私の冬眠状態も劇的に改善するのかも知れない。今はただそのときを待っているしかない。無駄に必死に動いてもアガキが増すだけだろうし、成るようにしか成らないのも世の習いだ。「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」の精神だ。「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」も「鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス」の精神も、現状の私には似つかわしいとは言えない。

だからいましばらくはおとなしくじっとしていよう。うん、そうしよう・・・。今年はもう酷暑で暑いから、そうしようじゃないか・・・。


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