守宮と書いてヤモリと読む。 最近、我が家に居ついていたヤモリがどうやら子供を産んでファミリーとなったらしい。 深夜、ときに窓ガラスに張り付いていたり、突然、家の中にもその姿を現したりするようになった。 井守(イモリ)は、腹が赤いまだら模様で、ヤモリは大人になると黒みがかった灰色の背中となるが、子供のうちは黒みが強いのでその違いは明らかだ。 だから、この子はヤモリの子供だろう。 深夜に、ふと机の後ろを振り返ると、何とこんな場所にまで現れた。カーテンに張り付いていたのだ。 とりわけ悪さをするわけでもないし、夜の電球の明かりに誘われて集まる昆虫類を食べてもくれるから、それなりに役にも立ってくれてもいる。 まあ、突然そこに現れると、一瞬はびっくりもすることもあるが、それは私自身の心の動きで、ヤモリに罪はない。 守宮というよりは、私は「家守」と考えて見守っている。数年前から姿を見せ始めた親のヤモリは、もう10cmほどに成長しているが、この子はまだその半分くらいの大きさだ。 山の暮らしをしていると、本当にいろんな生き物が身近に現れてくれる。